屋号に冠した田村菓子舗の原点 うにまんじゅう
地元 佐田岬産にこだわり
佐田岬はリアス式海岸で自然のとても豊かなところです。
三代目が小さな頃、夏に目の前の海へ遊びに出かけ膝下ぐらいの岩をはぐると「バフンウニ」が簡単にとれました。
“採れたウニはその場で石で割り海水で洗い、その場で食す”
この体験が、幼少期に焼き付いた故郷 佐田岬の原風景です。
1987年(昭和62年)に国道197号(佐田岬メロディーライン)開通を契機に観光のお客様が大勢佐田岬にお越しになるようになりました。そこで、二代目 田村信郎(たむら のぶお)が佐田岬ならではのお土産をと開発した商品が「うにまんじゅう」です。
伝統的な漁法でウニを採る、海士(あまし)さん
酸素ボンベを使わず素潜りで伝統的な漁を行っている海士さんが「うにまんじゅう」の原料となる「バフンウニ」をとっています。写真のご夫婦も素潜りでサザエ、アワビ、ウニなどを採るベテラン海士さんです。
全国的に減少しているウニの漁獲量ですが、佐田岬でも「バフンウニ」が減少傾向にあり、餌となる良質な藻の減少が原因ではないかといわれています。
漁場を守るため、今では夏の1ヵ月間のみ漁が解禁され、餡に練り込むアルコールと塩漬けしたバフンウニの瓶詰めも、30年前とくらべ価格が2倍以上になるほど大変希少になっています。